音楽と接する方法として、ライブを観に行く「現場派」よりも、ディスコグラフィーやライナーノートを読んで、データを突き合わせながら音楽を聴く「書斎派」に属する人間としては（おそらく競馬にはまっていれば、パドックで馬を見ずに競走馬の血統で馬券を買うタイプ）、YouTubeで面白い動画を見つけたら真っ先に動画の概要欄を開く。
しかし、多くの動画の概要欄は未記入だったり味気ないものが多くて、残念に思うことが多い。
昨晩、UNIVERSAL MUSIC JAZZのニュースレターで知ったJon Batiste『I NEED YOU』のPVの概要欄を見て、思わず唸ってしまった。
概要欄には、動画の制作に関わった全員の名前と、ほぼ全員のSNSアカウントが映画のクレジットのように記載されている。
裏方のスタッフでもPVで関心を持ってもらえればSNSのアカウント経由でコンタクトが取れる仕組みが面白い。
コロナで仕事が減ったエンタメ業界で全員が生き残るためには、こういうアイデアが必要かなと思う。
ジョン・バティステは、ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラをバックに「Django」を弾いているのを聴いたのが最初だった。
今回、Spotifyで彼が編んだプレイリストを聴いて、彼が関心を持つ音楽の間口の広さに驚いている。
柔軟に音楽を取り込む彼の嗅覚には、クインシー・ジョーンズの感性と通じるところがある。
こういう才人の来日公演はぜひ観に行きたいですね。そして、彼に興味を持ったきっかけがYouTubeの概要欄だったことも忘れないよう、ここにメモしておきたい。
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